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水源の森と八竜湿地を守る会

八竜緑地の植物

東海丘陵要素植物

八竜緑地の樹木

八竜緑地の植物

八竜湿地の植物

八竜緑地の生きもの

東海丘陵要素植物

東海丘陵要素植物の特徴(種名は八竜緑地にある植物)
●日本固有(東海地方固有)、世界中でも日本の東海地方のみに分布する植物。
 シデコブシ・シラタマホシクサ
●東海地方で見られるが、日本の他地域ではほとんど見られない植物。
 トウカイコモウセンゴケ・クロミノニシゴリ
●国外で見られる植物でも、日本では東海地方のみに分布する植物。
 マメナシ・ウンヌケ

東海丘陵要素植物の多くは丘陵地や湿地とその周辺と限られた条件で生育しています。希少種でレッドデータブックに登録されているものも少なくありません。生育環境が限られてしまったことから保護のために緑地の環境保全を行っています。


マメナシイメージ

マメナシ(バラ科)

東海地方の岐阜県、愛知県、三重県の湿地、谷筋の崩落が起こる斜面、ため池の端に分布することが多い。伊勢湾を取り巻く形で分布しているが、かつての生育の記録があった場所では開発が進み、分布が見られなくなった地域もあります。
八竜緑地には老大木から幼木まで自生していて世代交代(更新)が可能な自生地になっています。  


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シデコブシ(モクレン科)

シデコブシは本州中部の東海地方を中心とした限られた範囲に分布する日本の固有種。湿原の周辺や渓流沿いなどに生育する。
花の色は個体差があり、白から淡紅色。花弁は12から18枚
  


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トウカイコモウセンゴケ
(モウセンゴケ科)

東海・近畿地方の湿地のみに生える食虫植物。日当たりのよい酸性の湿地に生育。近縁のモウセンゴケは湿地の冠水する場所を好み、トウカイコモウセンゴケは湧水量が少ない、ときに干し上がるような場所でも生育できる。


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シラタマホシクサ
(ホシグサ科)

シラタマホシクサは湿地に生える一年草で、白い球形の頭花をつけるので白玉星草の名前があります。 秋には湿地一面に広がる白い花を見ることができます。
シラタマホシクサの自生地は、愛知県・岐阜県・三重県・静岡県の一部に限られており、 東海丘陵要素植物とよばれる、この地方独特の植物群をつくる種となっています。


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ウンヌケ(イネ科)

ウンヌケは中国大陸からインドにかけて分布し、本拠はパキスタン乾原と言われています。花は赤褐色
日本が大陸とつながっていたことを示す植物、大陸の残存植物です。
ウンヌケの名前は愛知県の方言で「うんぬけ:牛の毛」でウンヌケの穂を牛の毛に見立てた物です。


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クロミノニシゴリ
(ハイノキ科)

日本固有種.日本国内でも東海・近畿地方のみに生息し、比較的まれな種です。
名古屋市レッドリストでは準絶滅危惧種に指定されています。(名古屋市環境局環境企画部環境活動推進課,2015.)

 


東海丘陵要素植物一覧

系統

分布

環境

八竜

マメナシ

バラ

大陸要素の残存分布

東海地方

朝鮮半島、中国、ベトナム

木本

湿地

ハナノキ

ムクロジ

第三紀周北要素

日本固有(東海地方固有)

木本

湿地


ナガバノイシモチソウ

モウセンゴケ

熱帯系の残存種

紅色花:東海地方

アジア・オセアニア・アフリカの熱帯地域

草本

湿地


ミカワシオガマ

ゴマノハクサ

地域の固有種

日本固有(東海地方固有)

草本

湿地


ヒメミミカキクサ

タヌキモ

熱帯系の残存種

東海地方

アジア・オセアニアの熱帯地域

草本

湿地


ヒトツバタゴ

モクセイ

第三紀周北要素

東海地方、長崎県対島

朝鮮半島、中国大陸、台湾

木本

湿地


シデコブシ

モクレン

地域の固有種

日本固有(東海地方固有)

木本

湿地

シラタマホシクサ

ホシクサ

地域の固有種

日本固有(東海地方固有)

草本

湿地

ミカワバイケイソウ

ユリ

冷温帯系の遺存種

日本固有(東海地方固有)

草本

湿地


ヘビノボラズ

メギ

固有種

日本固有

木本

湿地


トウカイコモウセンゴケ

モウセンゴケ

固有種

日本固有と思われる

草本

湿地

クロミノニシゴリ

ハイノキ

固有種

日本固有

木本

湿地

ナガボナツハゼ

ツツジ

地域の固有種

日本固有(東海地方固有)

木本

低山地疎林


ウンヌケ

イネ

大陸要素の残存分布

東海・近畿・四国・九州

朝鮮半島、中国,タイ,インド

草本

草地・半裸地

フモトミズナラ
(旧モンゴリナラ)

ブナ

冷温帯系の遺存種

日本固有と思われる
中国大陸・朝鮮半島に分布する種と同じとする説もある。

木本

丘陵地


<参考資料:愛知県環境部:「愛知県の湿地・湿原生態系」を参考に追加しています。