八竜緑地は守山丘陵の西先端に位置する丘陵地です。丘陵の下部は粘土層(シルト)で、上部は砂礫、礫層、シルトの互層になっています。昭和40年代までは”はげやま”でアカマツとツツジの植生でした。1970年代以降、放置される状態で荒れた暗い森になっていました。2000年から手入れが行われコナラ、アベマキなど里山の代表種が多くなり、ツツジ類が多くなりました。
若葉が広がると同時に雄花が房状に垂れ下がります。雌花は本年の枝の上部の葉のわきに付きます。里山を代表する樹木です。若葉は羽毛があることから樹冠は淡い緑色になり、他の樹木と見分けができます。
八竜緑地にはコナラ林があります。
東海地方を含む西日本で雑木林に普通にみられる樹木です。樹皮はコルク層が発達していてゴツゴツした感じです。ドングリは大型で、ドングリの殻斗はトゲトゲの鱗片がらせん状にびっしりと付きます。
八竜緑地にはアベマキ・コナラ林があります。
コバノミツバツツジは落葉の低木。
長野県以西のアカマツ林など、明るい二次林に生育する。ほぼ落葉し、早春、新葉の展開に先だって紫から淡紫色の花を咲かせる。春の訪れを実感させるツツジです。名前の由来は「小葉の三つ葉つつじ」の意味です。茎端から3枚の葉を出すミツバツツジの仲間にはたくさんの種類がありますが、そのなかでも小さな葉を持つとの命名です。
日当たりのよい山地、やや湿った場所に生えます。蕾はピンク色ですが、開花すると真っ白な花になります。果実の黄色い品種のズミは黄ズミは小梨とも言われます。リンゴに近縁な野生種である。
名前は、染料となることから染み(そみ)、あるいは実が酸っぱいことから酢実からの由来と言われます。
ナシの花に似た花を咲かせ、赤い実の表面にはナシのような白い皮目(ひもく)があり小豆に似ていることから「小豆梨」といわれます。
別名「ハカリノメ」と言われます。小枝の上に点在
する白い皮目を秤の目盛りに見立てたことに由来します。
カマツカは北海道・本州・四国に分布する落葉低木。
各地の二次林、特にアカマツ林などに普通な落葉低木であったが、森林の発達によって次第に少なくなりつつあります。材は粘り強いので鎌や鎚の柄にされるけれどもあまり長い材を得ることができず、鎌程度の柄には良い材料であるとの意味で、カマツカ(鎌柄)が由来
イソノキは本州から九州に分布する落葉の小高木で、高さ数m~6m程になる。湿原の周辺や斜面下部のやや湿った場所に生育することが多いが、乾燥する尾根筋にも生育する。日照条件が良い場所が条件。
和名の由来は樹皮がねじれている意味であると図鑑には記されているが材にもねじれがあり、細工物には使えないとのことである。
また、花(壺(ツボ)型)は下向きに咲くが、実は上向きに向きを変えて実る。
沢をふさぐように枝を伸ばし横に伸びる枝に多数の葉をつけることからの名前。
別名「ニシコリ」といい、錦織と書きます。 錦を染める時にこの木の木灰を媒染剤として使用したとのこと
別名:ルリミノウシコロシ
源氏物語の作者である紫式部に由来するものといわれます。 江戸時代以前には「むらさきしきみ」などと呼ばれ、その美しさから紫式部と呼ばれるようになった木です。
枝を折って水につけると水が青く染まることからきています。
樹皮をめくると青い肌が見えます。
和名「ガマズミ」は、赤い実という意味の「かがずみ」が転訛したものといわれる。
その他には
①木の硬い材を「鎌の柄」に使ったことに由来する。「ガマ(鎌)」
②果実を染め物に用いたことから由来している。
③「神つ実」から変化した
④「嚙み酢実」が変化した。
ガマズミが里山にも生えるのに対し本種は深山にしか見られないため「深山(みやま)ガマズミ」となった。
ガマズミの葉より小さいことからコバノが付いています。散形花序の大きさもやはりガマズミより一回り小さい。
葉の形が天狗の隠れ蓑(かくれみの:これを着ると姿を隠せるという架空の物)に似ていることが由来、または常緑で冬でも葉があるので、家の中が見えないよう目隠し代わりに植えられる事が多いので付けられたとされています。
冬芽のとがった状態が鷹の爪に見立てたこと、または葉が3枚の小葉(三出複葉)からなり鷹の足に似ているともいわれることから。
ハリギリは若い幹や枝にトゲが多く,白い材色がキリに似ることが由来
コシアブラの木の樹脂油を塗料として使用した。コシアブラの”コシ”は、古代の中国にあった国名【越の国(えつのくに)】、越の国の油が、”エツ”が”コシ”に転じて、”コシアブラ”となった。
ツツジという名前は、花の筒形で長いオシベが出ていることから「ツツシベ」と呼ばれ「ツツジ」になった、または続いて咲く木という意味の「ツヅキサキギ」に由来とする説があります。
花の顎や柄などに腺毛がたくさんあり、粘液が出ていて粘りがあることが由来。 モチは食べる餅ではなく、「鳥モチ」のモチの意味
ササンボ(小小ん坊)に由来し、小さな丸い果実を意味する(牧野植物図鑑)と記されている。
秋に紅葉がきれいなハゼノキが由来、夏から紅葉することから「夏にハゼのように紅葉する。」ことから名付けられました。。
別名:ウスノキ(臼の木)果実に5個の稜があることから、角張っている「スノキ」の意味で名付けられました。
染物に木灰を媒染に使いました。葉の色が濃く黒っぽく見えることに由来する。 幹は黒褐色、皮目が多い。
●魚のゴンズイのように役に立たないから
●熊野権現の守り札をつけるゴンズイ製の牛王杖(ごおうづえ)の転訛
「アオダモ」という名前の由来は、枝を折って水につけると水が青く染まることからきています。 樹皮をめくると青い肌が見えます。
マルバは他のアオダモ類と比べて鋸歯が不明瞭なことに由来します。葉の縁にほとんど鋸歯がなく、全縁に近いのですが葉は丸くない。。
この木の繊維を漉いた良質の和紙「雁皮紙」の省略形。 室町時代から使われている由緒ある紙です。 繊維が細く短いため緻密な紙になり、紙肌は滑らかで、独特の光沢がある。
モッコク科サカキ属の常緑小高木、和名の由来には幾つかあります。
●神と人間の境界にある木→境の木
●常に葉が緑で栄える→栄える木
●神聖な木を意味する「賢木」が転じた。
モッコク科ヒサカキ属の常緑小高木である。サカキよりやや小型、和名の由来は
●小型のサカキを意味する「姫サカキ」
●サカキに似るがサカキではない「非サカキ」、
●実が沢山なる「実サカキ」
●日当たりを好むため「陽サカキ」。
秋にできる果実がネズミの糞に似ていること、葉や木全体の雰囲気がモチノキに似ていることから、ネズミモチと命名された。
10月下旬から11月上旬にクリーム色の釣鐘状の花を咲かせ、翌年の初夏に赤い実が熟す。 苗代を作る5月下旬頃に実が熟すことが和名の由来。
●グミはグイミのことでグイとは棘のことで「刺の実」、幹、枝に刺がある。
●実を口に含み皮を出すという意味の「含む実(ククムミ)」が変化したという説
ヤマハゼは山地でふつうに見られるハゼということが由来、ハゼはハゼノキで「和ろうそく」の原料である「木蝋(もくろう)」を取るため江戸時代に琉球から移入された。
枝(樹液)や葉(葉汁)にウルシオールを含み、触れるとかぶれ(炎症)を起こす。ヤマウルシと同じ属のハゼノキ、ヤマハゼ、ヌルデもかぶれる。
春に枝の先にかたまってつく若芽は山菜として利用される。漢字は「令法」、救荒植物として育て蓄えることを「法」で決められたからといわれる。
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